Voice of the heart

綴ってます

恋心


夕暮れ間近の風の冷たさに
あなたの街を思い出す


二人で歩いた街は
どんな風に変わりましたか


工事中だったビル
賑やかな地下街
川沿いの道
赤い暖簾の店


泣きたいほど恋しくて
今すぐ飛んで行きたくなる


何一つ変わらないのは
私の恋心


あなたは今
誰を想っていますか









秋晴


今日の空に溜息は似合わない



深く深呼吸



「生きてる」を実感



夕べの涙は風に流して



明日の憂いは明日考えよう











どうせさみしい


「さみしい」って言葉
なんで涙が出るんだろう


だから言わないんだ


言っても言わなくても
「さみしい」に変わりはないんだけど











とんぼと葡萄と


怠い体を持て余しながら
這うように起き出しても
何をするでもない


見上げた空は雲が多く
とんぼが飛行していて
秋だなって思った


冷蔵庫にある葡萄を思い出しても
それを食べる元気はない


観るでもなくつけたテレビは
雑音と人の声がするだけだけど
なんとなく安堵して
ただそれだけで
それ以上にはならない


夕べ何していたんだっけ


あぁそうだ
あの人の不機嫌に付き合って
寝よう寝ようって思いながら
やっぱりあの人が気になって
布団に潜り込んでも眠れずに
脳に悪いと言われている明るい画面を見て
だから眠れないんだなって考えながら
ストンと眠っていたんだ


俗説なんていい加減なものがほとんどで
それらに振り回されてる人ほど
真面目な人が多くて
健康に気を遣いながら
不健康な毎日を送ってる


そんなに色々やっていたら
とっくに健康でいるはずなのに
病気だってなんだって治っているだろうに
日々進歩している医療も追いつけないくらい
人々は皆病んでいる


何でも出来る手を持って
何にもしない日を送り
恵まれた環境を嘆きながら
自分より可哀想な人を見つけては
同情して自尊心を保とうとする


あぁほらね


またこうやって
色々と面倒な事考え始める


もう止めよう


さっきのとんぼ
何処に行っただろう
葡萄はいつ食べよう


観たいテレビはないけど
人の声に安堵している


今日はそれだけで充分








太陽の涙


いつも太陽でいたいと思っていた


冷えたあなたの心に寄り添って


いつも笑顔でいたいと思っていた


それであなたが安心するなら




無理だった




もう疲れた





見返りを求めない愛


何もいらなかった




ただ認めてほしかった


それだけだった





いつも傍に置いてほしかった


それだけだった





いつも太陽のように笑顔でいたかった






我慢していた分の


涙を降らせる






ただ静かに