Voice of the heart

綴ってます

桜色の爪


泣いている間に
花は散ってしまった


あれほど楽しみにしていたのに
花は散ってしまった


また次の季節を待てばいいと
無邪気に言う人が憎らしい


頭上に咲く花も
足元に咲く花も
全ての花が散ってしまった


重い雲と同じ私の気持ちを
癒すものが何もない


爪に咲いた花も
ほどなく散り始めている

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