Voice of the heart

綴ってます

2018年10月のブログ記事

  • 藻屑

    流れる水の美しさに 思わず手で掬おうとして その冷たさに痛さを知る 触れたのは藻屑 例えるならそういうこと 濡れたままの手では 繋いでくれる者さえ守れない だから独り 戻るに戻れないのは 時間も 人も同じこと 藻屑は藻屑のまま ただ漂う

  • 私じゃない

    ショップの鏡 楽し気に笑っているのは 誰なんだろう 私じゃない あれは私じゃない 他人から見たら あんな風に見えるんだ 元気で明るい女の子 私じゃない あれは私じゃない 買っても買わなくても どちらでも構わない 特別欲しいわけでもなく どうしても必要な物でもないけど なんとなく買って なんとなく満... 続きをみる

  • サボテン

    あなたの部屋の 変わらないレイアウト まるで自分の部屋みたいに 安心してしまう 置いてある物も 匂いも まるで変わっていなくて 笑っちゃうくらい安心する 枯れたままのサボテンも 捨てずにいたことが なんとなく嬉しくて 文句を言いながら 毛布にくるまる 何も変わらず じゃれ合いながら それでもなんと... 続きをみる

  • 優しさの温度

    不意打ちの優しさの前で それまでの強がりが無駄になる 決壊 もう無理 溢れるものを抑えることなど出来ない そして思い知らされる やっぱりそこにあるのは愛なんだと その愛に触れたいのに 天邪鬼にそっぽを向いてしまう そんな私にくれる優しさ 温かいと感じるのは 痛いほど痺れた指先 冷たく刺さった棘が ... 続きをみる

  • 泣いたっていいだろう

    泣いたっていいだろう 昨日までの哀しみを流すため 明日を強く生きるため 今、思いっきり泣いたっていいだろう

  • ズレ

    認めたくなかったけど もう 分かった あなたが大事なのは 私じゃないってこと あなたと私の間で きっと最初からあったもの ちっちゃな事かもしれないけれど やっぱり譲れない 修正不可能なズレ もう 分かった

  • 僕の弱さ

    気付かないフリしてたのは 僕の弱さのせい どう言ったらいいのか 本当にわからないんだ 慰める言葉もなく 君を抱きしめることさえ出来ない ただいつもの笑顔を見せてと 願うだけなんだよ 冷たい人だって思うんだろうな ガッカリしてるんだろうな ごめんよ ごめんよ 僕の弱さのせいなんだ 何も言えない僕を許... 続きをみる

  • 共鳴

    人は孤独では死なない 生まれながらに皆孤独だから だから求めて生きるんだろ 愛とか夢とか語り合って 構われ過ぎると独りになりたがり ほっとかれると喚きたくなる 身勝手で傲慢で だけど可愛い生き物なんだ 今夜の孤独を埋めたくて 死にそうな瞳を演じてみる 誰かの孤独と共鳴しながら

  • 休息

    少し疲れたの 少し休ませて 大丈夫よ ちゃんと戻って来るから ちゃんとあなたの元へ 少しだけ泣かせて 少しだけ泣いたら いつもの私に戻るから 大丈夫よ 愛してる

  • 不即不離の星たち

    あなたのモノになりたいと願うのに あなたは私のモノになってくれない いつも付かず離れずの関係 私が離れようとすれば あなたは呼び止めるけど あなたが離れて行っても 私には何もできない ポツンと独り 月夜に泣く なのに あなたは 私が泣くことを許さない 離れることも嫌がるくせに あなたは私のモノにな... 続きをみる

  • ラーメン

    一緒に食べたラーメン あの味以上の美味しいラーメンに いまだに出会えない もう一度だけ 食べたいな もう一度あなたと

  • 絶望の先

    絶望を知った者だけが 希望を見ることが出来る そういうことなら まだ私にも希望が見れるかな

  • 今になって

    あなたのために費やした時間は 他人にどう笑われても 私には宝物だった バカだなって笑われても 私にはあなたがすべてだった なんにもなくなって 寒さがしみる あなたにとって 私は何だったんだろう 思い出よりも今 それが気になる

  • パンプキンパーティ

    愛しても 愛しても 愛されない哀しみ 滑稽で いじらしくて カボチャも嗤う 月が歪んだまま沈む頃 扉が開く 泣き腫らした目で始まるパーティ 夜明け前のパンプキンパーティ

  • 郷愁

    空は いつもここにあるのに 変わらずあるのに 季節が変わるたびに 想いを変える 半透明な青色は 郷愁を誘う 戻りたいと思わないのに 思い出すのは何故なんだろう いつも独りぼっちだった 今も独りぼっちだ 戻りたいとは思えないのに 空に 誘われる

  • 今日も明日も

    指先が苛立ちを隠さない 仏頂面で足を組む ぶん投げたくなるリモコン 日曜日なんて大嫌い 月曜日はもっと嫌い

  • 十六時

    灯りを点けるには まだ早くて 本を読むには 少し暗い だから 君を想う

  • 恋心

    夕暮れ間近の風の冷たさに あなたの街を思い出す 二人で歩いた街は どんな風に変わりましたか 工事中だったビル 賑やかな地下街 川沿いの道 赤い暖簾の店 泣きたいほど恋しくて 今すぐ飛んで行きたくなる 何一つ変わらないのは 私の恋心 あなたは今 誰を想っていますか

  • 秋晴

    今日の空に溜息は似合わない 深く深呼吸 「生きてる」を実感 夕べの涙は風に流して 明日の憂いは明日考えよう

  • どうせさみしい

    「さみしい」って言葉 なんで涙が出るんだろう だから言わないんだ 言っても言わなくても 「さみしい」に変わりはないんだけど

  • とんぼと葡萄と

    怠い体を持て余しながら 這うように起き出しても 何をするでもない 見上げた空は雲が多く とんぼが飛行していて 秋だなって思った 冷蔵庫にある葡萄を思い出しても それを食べる元気はない 観るでもなくつけたテレビは 雑音と人の声がするだけだけど なんとなく安堵して ただそれだけで それ以上にはならない... 続きをみる

  • 太陽の涙

    いつも太陽でいたいと思っていた 冷えたあなたの心に寄り添って いつも笑顔でいたいと思っていた それであなたが安心するなら 無理だった もう疲れた 見返りを求めない愛 何もいらなかった ただ認めてほしかった それだけだった いつも傍に置いてほしかった それだけだった いつも太陽のように笑顔でいたかっ... 続きをみる

  • うんざり

    私の悲しみに気がつかないで あなたは今夜も笑っている 楽しいひとときなのでしょう 素敵な人と一緒なのでしょう 私の涙に気がつかないで いつものように戻ってくるのでしょう そして私は また悲しみの涙隠して 薄ら笑いであなたを迎えるのでしょう うんざりうんざりって思いながら・・・

  • キラキラの夏

    大嫌いな夏だった 今年も 思い返しても 何もいいことなんてなかった だけど不思議だな キラキラしてるんだ 泣いてばかりいたのに 今となっては 楽しかったのかなって思えるんだ なんでだろ 君に会っても 話す出来事なんてなかったのに 夏の話をしたいんだ きっと僕は嘘をつく 楽しい事なんかなかったのに ... 続きをみる

  • かさぶた

    傷は癒えない でも泣かない いくら後悔しても 何もなかった時には戻れない

  • 意味

    後付けでも こじつけでも 構わない あなたが決めて 私にも分からない 私が決めたことなのに このサヨナラの意味

  • 不機嫌

    雨に起こされた今日は 機嫌が悪い 誰にも会いたくない なのに人恋しい 手に負えない自分 面倒臭い自分 だからそうよ あの人も逃げていく 鳴らない電話 苛々する 曇り空 哭けばいいのに

  • 平気じゃない

    そんなこと言わなくていいのに わざわざ言うのは何故なの 言ったあなたはスッキリするのだろうけど 言われた私は心が病む なんでもかんでも受け流せるほど 私平気じゃないわ 私平気じゃないのよ 優しくしてとは言わないから せめてもう少し配慮して

  • 独りの夜

    いつか来る別れの時が ほんのちょっと早くなっただけ だから哀しくないわ だけど ほんのちょっと淋しいわ これからの独りの夜が 途方もなく長く感じるから

  • 最後に一言

    最後に一言って言われても 一言で済ませられるわけないじゃない さよなら も違うし またね でもない 好きだったよ って言いたいけど 最後ならそうじゃなくて もっと大事な何かを伝えたい あなたに私の記憶が残るなら 今日がずっと残るなら この一言が残るなら なのに 何を言ったらいいのかわからない 最後... 続きをみる

  • ミミタコ

    感情なんてもんは捨てろよ そんなものあるから厄介なんだ 本気で淋しいんなら 本気で叫んでみろ いつまで良い子でいるつもりだ 死にたいなんて台詞は 生きようとしてる人間が言う言葉だ かまってほしいんだろ? なぁそうだろ? その目がそう言ってんだよ 感情なんてもんは捨てろよ そんなもんに振り回されて ... 続きをみる

  • 踊り子

    くるくると踊るように 舞い落ちた葉は 地面に着地しても まだ枯葉じゃない 風が吹けば また舞い上がり また踊り また夢をみる 葉脈に刻まれたのは 恋しさの冬 ときめきの春 切なさの夏 くるくると踊りながら 別れの秋を知り それでもまだ夢をみる それは来世の

  • ここに

    受け入れてしまうのが怖くて どうにかすり抜けてきた 認めてしまうのが怖くて どうにか誤魔化してきた そうまでしても守りたかったものが こんなにもちっぽけなもので あぁ、何やってたんだろうなって やっと思い知る だからと言って このまま諦められなくて なかなか他の道に進むことが出来なくて ここに 立... 続きをみる

  • きっとあなたは

    私が泣いていても きっとあなたは何とも思わないだろうから 私が寂しく震えていても きっとあなたは何とも思わないだろうから 例えば 天変地異があっても きっとあなたは 私を心配することはないだろうから 私の存在を 私は大切に思えなくなる 泣く理由も 震える理由も 結局すべてはそこにある

  • 雨垂れ

    必死に伸ばした手を 振りほどかれ 持っていき場をなくした 私の勇気も 愛も 無駄に終わった あとは、 何をしたらいいのか分からない この夜をどう過ごそう ただそれだけを ぼんやり考えている 思い出なんて意味がない あとは、 明日からどう生きよう 雨垂れの音がして やっと頬の涙に気が付く

  • 理不尽

    その態度が理解できない 私が何をしたって言うの この仕打ちは何なの あの言葉は何だったの あなたの態度が理解できない

  • 残ったもの

    幸せは あっという間に逃げていく するりと すり抜けていく でも、もう泣かない あたし 少し 強くなった あの人が私に残してくれたもの ありがとう あたし 少し 強くなれた

  • グラス

    あなたのグラスに注がれた 琥珀色の中に私も入れて そして一気に飲み干して その後で忘れていい 何もかも忘れていいから 私にだけあなたの思い出をください 夜が明けて眠りにつく前に 私は幸せの記憶を辿るから その後で忘れていい

  • 恋人つなぎ

    繋ぎたいのは手だけじゃなく 君の心ごと ギュッと 離れないように ギュッと 指を絡めて ギュッと 優しく でもほどけないように 愛しさを伝えるよ

  • 感覚

    麻痺している五感で 探る それでも すぐ 判る あなたが どこに いても 何を 思って いても

  • たまごやき

    甘くて大きなたまごやきが 大好きだった おんなじように作るのに あなたの味にはならないの あなたの作ったたまごやき 食べたらいつでも笑顔になれた 今こそ食べたいのに・・・

  • ピアスの記憶

    ヒンヤリとした硬い感触 もう何も無いのに 不思議ね 「ピアス」という言葉だけで あなたを思い出す 不思議ね 同時に 「愛」って言葉も思い出す 不思議ね

  • いつまでも、きっと何度でも

    想いを伝えたその後から すぐに また言えないことが増えていく いつまでも きっと 何度でも 言えないことを抱えたまま それでも好きな気持ちも増えていく