Voice of the heart

綴ってます

2019年10月のブログ記事

  • 秋桜

    風に揺れている花 幼き頃に覚えた花 しなやかな葉 鮮やかな花びら 一面に揺れる 揺れる 青い空にも 夕暮れの空にも 懐かしさと 優しい気持ちを運んでくれる 森へ帰る鳥にも 優しく揺れる 揺れる 誰に教えてもらったのか それだけが思い出せないまま

  • 彼女の中の私

    言葉少なに語る彼女の涙を見て 一生懸命慰めようとした 後から後から出てくる自分の言葉に 私は私への言葉だと気付く 誰よりも私が言われたかったんだ 彼女の中に私がいた

  • サムイアメノヒ

    文字にしたらなんて陳腐なんだろう 所詮 私の想いなんてそんなものなのか 淋しがり屋が集まる夜更け 流れていく捨て台詞 馬鹿にしながら眺めていたけど なんだよ 同じじゃないか 一生懸命気持ちを込めて 文字にしたはずなのに なんだよ あいつらと同じじゃないか 他人から見たらきっと 大して違いはないんだ... 続きをみる

  • 今宵の月に

    今の私には何も願うことがない あの日から あの日 二人の未来を失ってから そうね だから 願える事柄をください そんなことを言ってみる 今宵の月に向かって

  • 秋風に想う

    秋の風が冷たさを増して 嫌でもあなたを思い出す 決して口にはしないけど 本当はもう一度 あなたの名前を呼びたいと 無意識のうちに思っていた 気になることは一つだけ あなたは私を思い出してくれますか 確かめる術もないままに 秋は深まってゆく

  • 永遠のキス

    キスをしたのは一度きり 狭い部屋で一度きり 赤いドア 小さな窓 ベランダに積もった雪 甘いパンの香り メロディーはピアノ キスをしたのは一度きり それが永遠

  • これも運命

    こうなったのは あなたのせいじゃないよ きっと私のせいでもない 運命感じちゃって 一瞬で埋め合った隙間 あなたの好きなモノ 好きになろうとした 私の好きなモノ 気にしてくれた いじらしくて 青春ごっこのような二人だった ねぇ あの時感じた運命 なんだったんだろうね 今はまだ無理でも いつか笑い話に... 続きをみる

  • 電子音

    長い夜が辛い 静かすぎる 話し相手もいない ブルーライト画面 虚しいだけだと知りつつ 逃げ場はそこにしかない もっと賢く生きれたら 幸せだと言えるのかな 慰めにもならない電子音 もう聴けないあなたの声が 今聴きたい

  • 片隅

    わたしらしく あなたらしく ふたりらしく ただ一緒にいたかったのに それさえも それさえも 許されなかったから 愛だの恋だの言わず 消すことにした わたしがあなたを あなたがわたしを ほんの少し どこか片隅に 憶えていられたらいい だれにも知られずに ふたりだけの ふたりだけの どこか片隅に

  • 毛布

    毛布に包まったまま 一日中転がっていた 横から見る世界は 不思議なことに真っ直ぐで 自分の歪んだ性格に 逆に気付いてしまって 嫌気がした

  • ほどよく

    ほどよく冷たく ほどよく優しく 絶妙なタイミングで あたしを虜にした男 認めたくないけど 認めざるを得ない あたしは完璧に堕ちた ほどよく甘くて ほどよく儚くて あたしは泣いた 恋という名の思い出引きずって 希望のない未来を憂いて

  • あまのじゃく

    悲しいけど 悲しいとは言わない たとえ泣いても 泣いたなんて言わない 少しだけ退屈だったと言うから あなたは何も言わず そっと抱きしめて

  • 長い夜の始まり

    いつになったら慣れるのかしら このヒンヤリとした広い部屋 雨上がり 開けた窓 湿った風は 金木犀の香り いつまでたっても慣れないから 諦めて窓を閉めた 長い夜 意地悪な時計 積み重ねた本 揺れるキャンドルの灯り 私の狭い狭い世界は 誰にも知られることもなく うんざりするほど繰り返される 孤独との闘... 続きをみる

  • どうにもならない現実

    僕が好きだったのは ころころとよく笑う君 真っ白なマシュマロみたいな 柔らかい頬っぺたの君 ずっと君だけと誓っていたのにな 時の流れは時に残酷で 自分じゃどうしようもないことがある 好きだって気持ちだけじゃ どうにもならないことって やっぱあるんだな なんでだろ 漠然と思う なんでだろ ちゃんと真... 続きをみる

  • 恋愛ドラマ

    つけっぱなしのテレビ 興味のない恋愛ドラマ 内容はどうでもよくて だけど彼女の言葉が気になって そしてその言葉が突き刺さって 主役の女優が嫌いになった あたしサイテー  

  • 甘い甘い香り 優しい記憶 涙が溢れてくるのは何故 蔦から伸びた葉の先 諦めていた蕾 あなたに見せたかった

  • よくある話

    天気が良かったのに 出かけた途端 雨が降り出す それはよくある話だけど 雨に濡れた程度じゃ 泣いたりしないけど 堪えきれなかったのは あの雨の日を思い出したから ツイてなかったと言い聞かせながら ただ雨に打たれながら 長い長い道のりを歩いた 止まない雨の中 真っ暗闇な雨の中 温かい場所へ帰りたかっ... 続きをみる

  • 硝子の薔薇

    永遠に枯れないと思っていた 眺めているだけでよかったのに 余りにも美しくて つい触れてみたくなってしまった  硝子の薔薇は   あっけなく    一瞬で     粉々に砕け散った

  • 積木

    何よりも情けなかったのは まったくもって 大切にされなかったこと 優しい言葉も 買ってくれた物も あまり意味はなくて あの人の身勝手に 付き合わされただけだった 馬鹿な私は浮かれて 恋だと信じ切っていた だけどわかっている あの人を恨むのはお門違い 私はただ大切にされたいだけだった 優しい言葉より... 続きをみる

  • 嘘をついた

    嘘をついたこと 悪いと思っていない あなたはそれ以上の嘘で 私を苦しめたから 優しい嘘なら 騙されいてもよかったのに ずっとあなたの隣で 気付かぬふりして笑っていたのに 最後にあなたを傷つけたかった 最悪な女でいいから 最初から愛なんてなかったと 私はあなたに嘘をついた

  • 執着

    愛してるって心も ねぇ 幻だったのかな 全部消えちゃったら 記憶の中でしか 二人は生きていない 憎しみしや 恨みしか残さないのなら もっと平気でいられるものを あんなに愛していたのに ねぇ 幻だったのかな 幻だったら納得できる 今の虚無感も あとは執着をやめればいい 記憶の中の二人のために 誰より... 続きをみる

  • 泣いていいよの言葉を待たずに あたしは咽び泣いたんだ 言いたいことは山ほどあったけど 一つも言えず泣いたんだ このままいてよ そばにいて うんざりするほど泣くけどさ きっと独りぼっちじゃ泣けないからさ 涙でできるはずもないんだけれど 全部吐き出し流し去りたい 堪えてた思い抑えないままに あたしは咽... 続きをみる

  • fall

    溜息が充満した部屋 一気に窓を開け放った 風は秋 こぼれる涙 ほら やっぱり秋

  • 夜になる前の月

    この空の色が欲しくて 私はここで待っていた 複雑な感情抱えたまま この時を待っていた 夜になる前の月は 充分美しく光を放って その存在だけで 私を慰めてくれる 泣くつもりなんてないのに 涙が流れてくるのは何故だろう 誰もいないから このままでいい この空の色に慰められて 私はここで独り泣く

  • なんでもない

    言いかけた言葉 「なんでもない」 と言って呑み込む その瞬間 伝えたかった気持ちも 消えたも同然 大切にしていた想いも 消えたも同然 所詮その程度だった 「なんでもない」は 何も無いと云うこと

  • つもり

    自分でちゃんと 解っていました 自分のことくらい 解っていました あなたのことも 一番解っているつもりでいたけど つもりはつもり 結局何も解っていなかった それが哀しいのです だからもう側にはいられない だからもう 愛していると言えない 愛していたのに それもつもりだったのかもって 思ってしまう ... 続きをみる

  • 残念

    綺麗な思い出だけあればいい そう思っていたけど 綺麗な思い出なんて ひとつ残せなかった 可笑しかったことも 嬉しかったことも それなりにあるのに

  • 生きていくために

    泣くことは止めました 心を捨てました 生きていくために 私の柔い心のままじゃ このとんがった世界では 生きていけない 澱んだ空気が苦しくて 慣れることができないまま 涙を流して浄化していたけど それも限界の時が来ました なので 泣くことは止めました つまりは 心を捨てました こんな私でも 生きてい... 続きをみる

  • 蒼い空

    思ったより蒼い空 そこに描いたのは夢じゃなく 笑ったあなたの顔だった それが余計に惨めだった ずるい私は曖昧な言葉を最後にした あなたが返事をしやすいように 馬鹿だな 馬鹿だな 返事なんてもう来ないよ 終わりにしたのは私じゃないか それで前に進もうって思ってたのに 後ろばかり見てる あなたばかり探... 続きをみる

  • 空欄

    欲しいのは本物 だけど嘘でいいです とりあえず埋めてください 真っ白な空欄を なんとか埋めてください

  • つじつま

    今はもう 愛していたとは言えないけれど 愛じゃなければ辻褄合わない それくらいの日常でした 全部あなたが基準になって 危うい私は情けないほど 夢中で恋しました それがずっと続いていたなら 私は幸せだったのでしょうか それとも 夢から覚めた今の方が 幸せになれるのでしょうか 今はもう 愛していたとは... 続きをみる

  • 確証

    この世に無駄なことなんてないよ そんな話をいつだか聞いた あぁそうかもね そう思ったけどね だけどね でもね じゃあなんで あなたと私は出逢ったの 無駄なことだとは思ってないけど 無駄じゃなかったと言える確証が欲しい どうしても欲しい 手に入れたってきっと二人は戻れない それでも欲しい 独りの夜に... 続きをみる

  • 愛しているのかわりに

    あなたを責めることで あたしは自分を保っている なんにも言わずにお別れするなんて 綺麗すぎるでしょ 都合良すぎでしょ あなたの思い出にもなれないのなら せめて傷跡残してあげる その傷見るたび あたしを思い出してくれるなら 憎まれていいわ うんと憎んでちょうだい あたしが愛したのは最低な男 そのこと... 続きをみる

  • 僕はいつだって

    君の声は真っ直ぐに ちゃんと届いているよ 大丈夫 心配しないで 君が望むような返事は 出来てないかもしれないけれど ちゃんと聴いている 君の涙も 震える指先も ちゃんと見ているよ 今までもそうだった これからもそう 君が僕を必要としてくれるなら 僕はいつだって 君の一番そばにいるよ