Voice of the heart

綴ってます

小さな手


何かが違うと思ってた
その何かがはっきりしなかった
それは今もそうだけど



納得しないまま気持ちを置いて
前に進むのはやっぱり違う
違うんだけど



時間も人の流れも止められず
足掻いたところで流されて
息するのさえ必死で
あれやこれや考えたところで
なんだか全部無意味な気がして



すれ違った小さな女の子と
目が合った
ドキリとして
躊躇って
でも
微笑みかけてみた



すれ違いざま女の子は
小さな手を
小さく振ってくれた
紛れもなく私に



些細な出来事に
何となく穏やかな気持ちになれて
考えていたことが
またぼんやりとしたけれど



それでもいいかと
今日も流されている

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