Voice of the heart

綴ってます

花壇の花


街角の花壇に
毎年咲く花が
今年も咲いていました


土の下で長い時間眠り
毎年同じ時期に
忘れないでちゃんと
新しい芽を出し
誰に何を言われずとも
花を咲かせている


そんな当たり前の光景が
なんだかとても眩しく
尊いことだと
あなたが居なくなって
尚更思うことです


いつも花の名を教えてくれた
あなたが居ないので
この花の名も知らないまま
それでも花の美しさに変わりはない


街角の花壇に咲く花を
ちゃんと見ることが出来て
少しだけ
私もあなたの優しさに
近づけた気がしました

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