Voice of the heart

綴ってます

戯言


春は残酷


淋しさがとても残酷


一気に殺してはくれない


浅く浅く斬りつけて


じっと私を見つめる


死にはしないって分かっているのに


呼吸さえ苦しくて


せめて息絶えるなら


桜降るこの樹の下でと願うけれど


それさえ許してはくれず


生きろと云う


傷つけるだけ傷つけて


生きろと云う


分かってる


本当は平気


弱い自分に酔ってみただけ


グラスの中に舞い込んだ花弁が


あまりにも綺麗だったから

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