Voice of the heart

綴ってます

モザイク


透明な液体の波紋の様な




或いは、




琥珀色の冷たい紋様の様な





君は、





どこもまでも自由で


どこまでも残酷で


どこまでも愛おしい





深く入り込んで迷う森の中で


やっと見つけた楽園の




秘密は、






限りなく儚く


飾られた空虚のモザイク






どこに


どこで


誰が


誰を






失くしたピース


ひとかけらの想い


永遠に埋められないまま






呟いた風の中


掬い上げても掬い上げても


流れていく





流れていく





留まることを知らず






あの時の


言いかけた言葉の


続きを探して







夢に、





月明り差し込む窓辺


揺れるのは炎


それともプラタナス






涙は、





飲み込んだ苦さを


喉の奥の奥の方で感じながら






また眠る

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