Voice of the heart

綴ってます

カーテンに夏


揺れたカーテンに
まだ夏がしがみついている


日焼けの思い出が
肩に鮮やかに残る



溶けはじめたソフトクリーム


古びた公園のブランコ


螺旋階段のような歩道橋



どうでもいいような一コマに
溢れていたのは

かもしれない



あなたが一緒なら
そんな日常があったのに



もう終わったんだね
もう終わったんだね


言い聞かすように呟く



揺れたカーテンに
まだしがみつく夏があるから


消えるまで


もう少しそのままで

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