Voice of the heart

綴ってます

雨に消えた月


昇っていくのを見ていたかった


夜が終わるまで


ただ黙って見ていたかった


見ているしかできなかったから


約束は果たせなかったから


せめてその最後の最後まで


ちゃんと見ていたかった


花も苺も過ぎてしまったから


今宵の月には願いたかった




雨が降り出す前までは


確かにそう思っていた

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