Voice of the heart

綴ってます

鼠の気持ち


触れたら涙が出そうだから
見て見ぬ振りをした


し続けた


それでも知ってしまっているから
何とも言えぬ感情に支配されて
一歩も先に進めない


追い詰められて
逃げ場がなくなった鼠の気持ちが
なんとなく分かった気がした


沈みかけの太陽が
やけに優しく見えた日は
不覚にも涙が出そうになる


私の弱さと引き換えに
この世界が美しく見えるのだとしたら
それでもいいなと思えた


そんな帰り道

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