Voice of the heart

綴ってます

零落


ゆっくりと回った


ゆっくりと回って落ちた


音も立てず


ゆっくりと回って落ちた


私はそれを見ていた


ゆっくりと回るところも


落ちるところも


落ちてしまってからも


しばらく見ていた


いろんな思いが通り過ぎて


それでも何もなかったかのように


確かに心には引っ掛かったけれど


落ちた瞬間に


忘れることも決まっていた

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