Voice of the heart

綴ってます

あなたの知らないところで


夜明けの頃に見た色は
哀しく滲んで部屋を染めた


遠くに聴こえる列車の音に
得も知れぬ懐かしさを感じて


泣いた


誰も知らないところで
あなたの知らないところで


泣いた


重ねた嘘が私を苦しめる
あなたの知らない夏が来る


不安で押し潰されそうになっても
素知らぬ顔で歩けるけれど


誰も知らないところで
私はまだ夜明け前にいる


そして
あなたの知らない夏が来る

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