Voice of the heart

綴ってます

一撫


さよならと言ったのはいつだったか
忘れてしまったのに


さよならと言われたのはいつだったか
嫌なほど覚えている


上書きされない哀しみは
色褪せることもなくチカチカと
目の奥にも
心の底にも
焼き付いてしまっていて


消せないの


消えないの


一撫でいいから


そっと消して

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