剥がれたメッキ
メッキだらけの愛よりも
心からの優しさが欲しかった
高価なネックレスよりも
一緒に花火を見に行きたかった
高級レストランの食事より
私の手料理を
美味しいと言って食べてほしかった
あなたの自慢のスポーツカーの
助手席に座る人は
自慢できる美人なら誰でもいいんでしょ?
私の心はいつも置いてけぼりで
あなたは私を見ようとはしなかった
いつも自分自分で
自分の満足だけを追い求める人だった
それでも
思い返した時に
楽しかったと言えるようになったら
剥がれ落ちたメッキを拾い集めて
あなたに全部ぶつけてみたい