Voice of the heart

綴ってます

手当て


痛みから生まれた痛みは
とても厄介で
傷の上に傷が広がり
もう手の施しようがない


それでもなんとか手を当てる
ただそれしか出来ないから


その痛みを知るように
その傷を塞ぐように
自ら血塗られてゆく


何をしても手遅れで
痛みが消えることはないし
傷はきっと残ってしまう


それでもなんとか手を当てる
ただそれしか出来ないから

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