Voice of the heart

綴ってます

雲を待っている


白い羽がふわりと舞って水面を泳ぐ


その後の鏡のような水面に映る雲を


私は待っている


ひたすら待っている


誰もいなくなっても


誰も来なくても


私ただ独り


水面に映る雲を


あの日に見たあの光景を


ひたすら待っている


裏腹にもう同じ雲はないことも


ちゃんと理解している

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