Voice of the heart

綴ってます

あの日の雨


それは、

真夏だと言うのに寒い午後

雨と言えばあの日の雨


今よりもっとずっと

低い視点で見える世界は

今よりもっとずっと

清らかなのに狭かった


ひとり震えて

ひとり泣いてた


他の選択肢はどこにもなくて

幼さと無力さは

ひたすらに残酷だった


私の奥底

核なるものの中には

間違いなく降り続ける雨


それは、

真夏だと言うのに寒い午後

雨と言えばあの日の雨


いつまで経っても

降り続けるのはあの日の雨

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