眠り
浅くても狭くても
そこは私を慰めてくれる場所
拒まないで
何も言わないでいいから
少しだけでいい
あと少し眠らせて
夢うつつ
夢の中でも夢をみる
それは憧れか
それは亡霊か
ただそんなこともあったような
ただそんな時間もあったような
あれは誰なの
あんなに楽しそうな笑顔
夢の中の私は
かつて愛されていたことのある私
その笑顔が
今の私には辛い
思い出したいような
思い出したくないような
うまく思い出せないような
戻った世界がまた苦しくて
この現実から逃げたくて
また目を閉じた
そんなことを幾度か繰り返し
虚ろな瞳で見た空は
遠く遠く澄んでいて
人恋しさにまた涙