Voice of the heart

綴ってます

グラデーション


幾重にも幾重にも層になり


豊かな階調ではあるのだけれど


何かが足りないような


それとも余分なのか


見慣れたからか判断が付かない




似た様な出来事があったせいで


あの哀しみも忘れた気がして


だけどそれは曖昧になっただけ




明確に思い出そうとすれば


その前に苦痛に捕らえられ


そう、そこから逃げたくて


わざとぼかした記憶




幾重にも幾重にも層になって


哀しいほどの美しさを魅せる


恋した記憶も

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