呟き
何処かの知らない誰かが
何気なく呟いた言葉を
気にしたって仕方ない
それでもずっと残ってしまって
苦しめられることがある
そんな風に
自分も知らない誰かを
苦しめているのだろうか
考えこんだら
なんだかちょっと怖くなって
気ままに呟くことさえ出来なくなって
もしかしたら
何処かの知らない誰かも
今同じように思っているのかな
出来ることなら
優しい手を伸ばしたい
君が自由でいいように
私も自由でいいのだから
そう
きっと優しい心があるから
苦しいと思えるのだし
そんなことも全部ひっくるめて
素敵なことなんだろうと思おう
広がっていく輪が
どうか思いやりに満ちているように
そっと願う