Voice of the heart

綴ってます

長い夜の始まり


いつになったら慣れるのかしら
このヒンヤリとした広い部屋




雨上がり


開けた窓


湿った風は


金木犀の香り




いつまでたっても慣れないから
諦めて窓を閉めた




長い夜


意地悪な時計


積み重ねた本


揺れるキャンドルの灯り




私の狭い狭い世界は
誰にも知られることもなく
うんざりするほど繰り返される
孤独との闘い




きっと今夜も負けて
悔し泣きをする




だから誰か見つけてよ
そして慰めて
よく頑張ったねって
優しく言ってよ




それできっと眠れるから

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