Voice of the heart

綴ってます

勝手に恋人


手を繋いだことはない


好きと言われたことはない


プレゼントも貰ったことはない


それでも僕の恋人


並んで歩いて帰るだけ


繋いだラインは確かだけれど


向き合って見つめ合うことなんてない


それでも僕の恋人


君の本心は甘いチョコに溶かして


義理でも友でもどっちでも


受け止める僕が本命と勝手に思えば


君はやっぱり僕の恋人

自分の一歩


甘い匂いの風


傷ついた心を撫でるように


足元に咲く草花


落ち込む心励ますように


どんなにゆっくりでも


一歩は一歩


道に迷っても間違えても


一歩は一歩


ちゃんと進んでいる


誰かと競う必要はない


自分の一歩


幸せに近づいていると信じていい

三日月ブランコ


三日月が綺麗だったから


ブランコにして乗っていたい


ゆらゆら揺れていたら


哀しいことも消えればいい


三日月が綺麗だったから


またあなたを思い出した


ふわふわと靡くように


恋しさも靡いていく


三日月が綺麗だったから


ブランコにして乗っていたい


いつまでもゆらゆらと


いつまでもふわふわと

孤独の家


寒風が吹き抜ける駅のホーム


こんなに人がいるのに孤独


家に帰ったってそれは変わらない


寧ろ孤独感は増すばかり


それならば何処へ行こうか


行く宛もなく彷徨って


結局帰る孤独の家


好きなだけ泣けるってことだけが


安心の孤独の家


あなたが居なくなってから


増々寒くなるだけのマイホーム


あなたが居なくなっただけで


帰るのが辛い孤独の家