空にぽっかり空いた巨大な穴に
堕ちていく感覚
不思議な感覚
上るんじゃなくて
浮かぶんでもなくて
空に堕ちていく感覚
誰にも分かってもらえない
だから誰にも話さない
なのに
君は
言ったんだ
ねぇ
あの空
穴が空いてるね
見てたら
堕ちてくみたいだね
僕は嬉しくて
不覚にも
泣きそうになる
変かな
変だよねって
笑う君
変じゃない
僕もそう思ってたよ
涙目で見つめたら
君の笑顔に涙が浮かんだ
だから強くなりたいんだ
僕の尊厳
君の純粋
守るために
僕らはふたり
手を繋いで
離れない
離さない
たとえ空に堕ちても