Voice of the heart

綴ってます

だから帰らない


夏の風の匂いがして
甦る記憶の中の私は
いつものように泣いていた


それが悲しくて
他人事のように
ただ可哀想で


夏なんて嫌いと
夜空に呟く


まだ雨は降らない
だから帰らない


嘘のような本当の話は
誰にも打ち明けず


まだ雨は降らない
だから帰らない


帰る場所に
あなたはいないから


嫌いな夏の風の匂いの中で
甦る記憶の中の私と
いつものように泣いている

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