Voice of the heart

綴ってます

優越感


誰も知らないあなたの良さを
私だけが知っている


愛想のないあなたが甘える姿を
私だけが知っている


見えないところのホクロも
濡れた髪の素顔も
脱力の寝顔も
私だけが知っている


そして愛されている


この上ない幸福と最高の快感


他の人には譲らない

琴線


水面の虹色がキラキラと
私の琴線を爪弾くの



だから哭くの



もう堪えられないから
素直になるだけ



だから哭くの



人目など気にならない
誰もが通り過ぎるだけ



だから哭くの



いつもの景色なのに
今夜はどうしてなの



水面の虹色がキラキラと
私の琴線を爪弾くの



だから哭くの



今夜だけ
きっと明日は
またいつものように
何事もなく過ぎていく



だから哭かせて

あなたが私を思い出す頃


私があなたを忘れる頃には
何もなかったかのように
穏やかに微笑んで
午後のひだまりの中で
本を読んで過ごすの


その頃になって
あなたが私の思いに気づいて
自分の仕打ちを後悔して
懺悔して泣いてくれたら
心の底から愉快だわ


そうなることを
ひたすら願っている


優しさなんていらないの
あなたが後悔して
懺悔して泣いてくれたら
少しは気晴れるのかしら


ただそれだけを
ひたすら願っている


あなたが私を思い出す頃には
私はきっと幸せになっている


そうなることを
ひたすら願っている