誰も知らないあなたの良さを
私だけが知っている
愛想のないあなたが甘える姿を
私だけが知っている
見えないところのホクロも
濡れた髪の素顔も
脱力の寝顔も
私だけが知っている
そして愛されている
この上ない幸福と最高の快感
他の人には譲らない
誰も知らないあなたの良さを
私だけが知っている
愛想のないあなたが甘える姿を
私だけが知っている
見えないところのホクロも
濡れた髪の素顔も
脱力の寝顔も
私だけが知っている
そして愛されている
この上ない幸福と最高の快感
他の人には譲らない
想い出の匂いがする
微かに
鼻腔をくすぐる
脳内の扉が開く
涙腺までもう少し
そんなに時間はかからない
だから待って
思っていたより深く蒼く
持て余す感情は静かに揺れて
昨日の三日月に預けた溜息が
ゆっくりとじんわりと降り注ぐ
そんな今日の天気は雨
更に深く青く静かに揺れる
水面の虹色がキラキラと
私の琴線を爪弾くの
だから哭くの
もう堪えられないから
素直になるだけ
だから哭くの
人目など気にならない
誰もが通り過ぎるだけ
だから哭くの
いつもの景色なのに
今夜はどうしてなの
水面の虹色がキラキラと
私の琴線を爪弾くの
だから哭くの
今夜だけ
きっと明日は
またいつものように
何事もなく過ぎていく
だから哭かせて
私があなたを忘れる頃には
何もなかったかのように
穏やかに微笑んで
午後のひだまりの中で
本を読んで過ごすの
その頃になって
あなたが私の思いに気づいて
自分の仕打ちを後悔して
懺悔して泣いてくれたら
心の底から愉快だわ
そうなることを
ひたすら願っている
優しさなんていらないの
あなたが後悔して
懺悔して泣いてくれたら
少しは気晴れるのかしら
ただそれだけを
ひたすら願っている
あなたが私を思い出す頃には
私はきっと幸せになっている
そうなることを
ひたすら願っている