雨を含んだ風の匂い 急に 妙に 土が恋しくなった 最後に土に触れたのはいつだったか 無邪気に駆け回って 転んで 汚れて 笑って それが 掛け替えのない日々だったことに 気づく 君に会いたい
2021年9月のブログ記事
-
-
痛みに泣きそうになる でも泣かない 泣いても痛みは消えない それよりも 痛みを忘れられるほどの何かを 必死に探してる 夢中になれる何かがあるって それだけで きっと幸せ 痛みに泣きそうでも 痛みを忘れられるほどの何かを 必死に探している
-
-
守れなかった約束が またひとつ 宙に舞って落ちていくのを 黙って見ているだけ 沈んだ碧が悲しい どうにかしたいけれど どうにもできない無力さ またひとつが また増える 宙に舞って 沈んでいく 昨日の空も 今日の空も きっと 明日の空も
-
あなたを想う 他にはなんにもない日 ただあなたを想う 笑いあった真夜中 喧嘩した朝 互いに無言でも温もりだけ感じた部屋 広いベランダから見上げた星 全部が愛おしく憶えている それが辛いよ だけど あなたを想う 他にはなんにもない日 ただただ あなたを想う
-
曖昧ばかりです 曖昧にしか言いません それでも 伝わればいいと思っているし 伝わらなくてもいいと 曖昧に思っています だけど ちゃんと 愛が詰まっている それだけは確実です
-
便箋を眺めているだけの午後 不言色の風の馨り 何処まで 何処から 書き出しが決まらぬまま 愛と云う名の想いだけ 変わらず 変えようがなく 深く深く 深まる
-
忘れたつもりなのに 頭の片隅 心の奥に 住み着いている思い出は どうやって捨てたらいいんだろ
-
終わりにするには惜しい 捨てる覚悟もない 良くない善くないと思いつつ また仕舞う 色褪せてくたびれたシャツみたい もう着ないのにね。
-
膝を抱えたまま ごろんと倒れた じっと動かない 動きたくない 今日はこのまま このまま終わる こんな日もあるさ
-
-
とろりと滴って そっと掬った 人差し指のその先で 誰にも言わない 永遠の秘密 明る過ぎる月明り 暗がりに隠れて 長いまつ毛のその先で 今夜だけ 今夜だけだと 何度も言い聞かせて 滲んだ赤 苦しさからの解放 お願い 見ないで
-
よじ登った 裸足のままで 痛さは きっと ある でも それは 心に ある よじ登った 裸足のままで どんなに 登っても 月には 届かなくて 痛みが 消えない 月には 届かない
-
西のグラデーション 東に月 南に向かって走る 振り向いた時 あなたがいれば 私は私を信じられる
-
-
好きなものだけに囲まれて 好きな景色だけ見つめて 好きな歌だけ歌って 大好きなあなたといられたら ずっとずっといられたら 望むことはそれだけ
-
また恋をした そして見える「さよなら」 遠ざけたくても 近づいていく 恋をした 今度こそは また思う 気づきたくない「さよなら」 予感 切なくなびく
-
何処でもいい 何処にでもいい 此処じゃなければいい 此処以外ならいい 私を連れ出して 手を離さないまま 月が見えている間に
-
-
思ってるだけじゃ伝わらない 思い続けても伝わるわけない そんなの知ってる それならば 伝え方を教えてよ ちゃんと伝えられるように 伝え方を教えてよ
-
急に鳴きだした こんな雨降りに そっかぁ わかるよぉ 命と引き換え 命繋ぐ蝉 思い切り鳴け 雨に負けるな
-
-
心が疲れて泣きそうだから 今は そっとしておいて 何も話しかけないで 気になっても 心配しないで 大丈夫 グレープフルーツジュースはいつも 甘くて酸っぱい 静かにゆっくり飲み干して ソファに沈んで目を閉じて ちょっと休憩 何か喋ったら泣きそうだから 今は そっとしておいて
-
夏の終わり名残惜しく そんな気持ちで見上げた空に 生まれたばかりの月が浮いていて 初めて見るのに いつも見ているような いつも見ているのに 初めて見るような 不思議な感覚は なんだか懐かしいようでもあり 君に話したくなったよ 君の街には どこまで秋が来ているんだろう 逢いたいね 逢って話したいよ
-
いいよ。 もう。 いいんだよ。 無理したってしょうがない。 ちょっぴりの背伸びは可愛かった。 でも、 それ以上は痛くなるから。 ね。 だから、 もういいんだよ。
-
思い出すのはこんな日 降りそうで降らない雨 暗い空 晴れるって言ったのに 嘘つき また会えるって言ったのに 嘘つき
-
本当に些細な事 その些細な事の積み重ね 些細な不信感はやがて 大きな疑問になり そして 愛さえ揺らぐ
-
思い出したら今でも辛い だから思い出さないようにしている 救いは 君が忘れていてくれること 私の存在ごと 君の思い出にはいない
-
目に見える違いは微妙 そうだとも言えるし そうだとも言えない 確実にそうなのに 認めたくないのかもしれない 好き 伝えたいのに 言えないから その先にある 違い きっと永遠に理解できない
-
心の傷が疼く わかってる もう過去のこと 今も囚われて 誰のことでもなく 自分自身が許せないまま 冷たい雨 秋の風 逢いたい人は変わらず 今も 心の傷が疼く わかってる もう逢えない人
-
泣きたくなるって言いながら もう泣いてるじゃん 泣いていい?って言いながら もう泣いてるじゃん 不機嫌な顔でやって来て 分かりやすくて笑えるよ 追い返さないのは せめてもの憐みだと思ってよ 僕だって泣きたいさ 君みたいに泣きたいさ 八つ当たりして泣きたいよ
-
鏡の前 見つめるのは顔じゃなく 指先 あの人が好きだと言ってくれた 何も塗っていない 指先 軽く痛む心 重い瞼 長い夜 何処へ向かうの 鏡の前 いつまでも動けず見つめる 指先
-
-
ぽろぽろと崩れていく音がする その音が切なさを助長する 静かだから余計だね 泣くほどじゃない 泣くほどじゃないよ 自分自身に言い聞かせるけれど その強がりが哀しいんだ 雨は降り出したばかり