ゆらんゆらんと揺れて 泣いたのは明け方のこと 涙の意味さえ分からなくなっていた たぷんたぷんと満ちて 壊れたのは夜更けのこと 指先の感覚も無になって 動いた口はあなたの名前を呼でいた これで終わりにしよう 何度目かの無駄な決意をしてみた
2021年3月のブログ記事
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泣きそうな夜 ねぇ、やっぱり好きなんだけど どうしたら忘れられるのかな 誰もいない橋の上 孤独はこんなに広いんだね 遠くのビルの窓明かりが愉しそうに見えて 今この足元が余計暗く見えるの だけど夜が好きよ 泣いていても許してもらえるからね
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その荒々しさが とても繊細で 心から愛おしく 抱きしめたくなった まだ手を繋いだこともないのに 絶対離さないと誓った これは始まる前のお話 あなたが私を見つける前の まだ出会ってもいない時のお話 だけど私は確信していた あなたの手が 私の世界を変えることを
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思い出の、それは桜 あなたと過ごした短い期間 毎夜あなたを待ちわびて 不安とときめき この胸に抱えていた 春の嵐は本当に残酷で どんな抵抗も無駄なことは 経験上知っていたけれど それでも無力なこの手を伸ばした 思い出の、それは雨 感情と理解は不安定で 流れていく時間を止めたかった ただ止めたかった... 続きをみる
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意味はないからこそ そこに意味を持たせたいと思った どうでもいいことだよね 自分でも呆れるよ なんでもいいから 理由が欲しかった 大袈裟に言えば 明日を生きるための理由 花びらが舞い散る前に 見つけられたらいいな
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遠くまで繋がっている赤いランプが ルビーのネックレスのようで 見とれていた 闇は汚れた空気を 綺麗に見せてくれる 細い路地裏 壁に沿って歩く汚れた猫と 目が合って 君も夜が好きなんだねと 声をかけた 雨が降る前に 間に合いたい 私の気持ち 猫なら分かってくれるかしら
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空っぽなんだ 二人の時は足りなかったのに 今は無駄に大きくて 飲みかけのペットボトル それだけじゃ寂しいから チョコレートとチーズ 買ってきて 入れてみたんだけど 心の中は相変わらず 空っぽなんだ
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あれからのことは 記憶にない ただ 季節は変わりなく巡る 何度目かの落葉が舞って 何度目かの雪が降って 何度目かの風が吹く 何度目かの蕾が膨らみ 涙は意味もなく零れ落ちる また春が来る
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泣いて 強くなれるというなら 私は無敵だ 悲しみの数だけ 優しさがあるというなら この世は平和だ 不確かな言葉にしか 救いはないのか 泣いても 強くなれない 悲しみは 捻じれさせる 現実は甘くない だから強くなりたい 悲しみを優しさに変えたい 自分の弱さを超えて 本当の無敵になりたい
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僅かな風でも大きく揺れる炎 美しくもあり 儚くもあり その揺らめきは まるで私の心 あなたを愛する私の心 愛しさ故に 哀しく歪む だけど、お願い 消えないで
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今日見た夢は君の夢 でも、 僕がいない 振り返りながら歩く君 声をかけたいのに 僕がいない 泣き出しそうな君の顔 抱きしめたいのに 僕がいない 目覚める前に気付いたよ そう 君の世界に 僕はいない そして、 僕の世界にも もう君はいないんだ
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一体いつまで続くの 終わりがあるなら 教えてほしい 終わりに向かっているならば 少しは救われる気がした でもまだ始まったばかりだとしたら この混沌の世情で私は 何を希望としたらいいのだろう 教えてほしい
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変わらないつもりでいた 自分だけは きっと変わらないであろうと 根拠もなく思っていたけど 知らず知らずのうちに変わっていた それに気が付いたのは 君の目を真っ直ぐ見れなくなった時 きっかけさえ覚えていないけど 永遠を誓ったあの日が 哀しい幻になる それでもまだ消えないで 幻でも見えているうちは
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なつかしさに泣くなんて 絶対にないと思ってた 今この一瞬まで 絶対にないと思ってた 中途半端な別れ方 しちゃったせいかな だけど こみあげてくるものは 負けたと思った なんにだか分かんないけどね 悔しい思いもあるけれど 自分が思うよりももっと 温かいもので これはやっぱり 私の負け
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あなたの険しい眉間を見ていると 疑問に思うことがある そして その不満気な その口元を見ていると 可哀想になってくる あなたに訊いてみたい あなたは恋を知っていますか 人を好きになったことがありますか ときめく喜び 失恋の痛み 触れ合うぬくもり 人としての幸せを あなたは知っていますか
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優しい人でいてください 小鳥のさえずりに微笑むように 幼子に穏やかに話しかけるように 老人を温かい感情で見守るように 自分を大切にするように 自分以外にも 優しい人でいてください 私から あなたへ 優しさをどうぞ
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君はブルース 僕の心揺さぶる 君はブルース 認めざるを得ない 君は耳から入って 僕の脳を溶かし 心を支配するんだ 君はブルース 恋とか愛じゃないけど 君はブルース 嫉妬しちゃいそうだよ 君はその魅力で 僕を夢中にさせて 心を虜にするんだ 僕のブルース 君は心を鷲掴み 君はブルース 認めざるを得ない
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今のうちにキスをしよう 明日になったら 一人で歩いて行かなきゃいけないから 今のうちにキスをしよう 言えばよかったな あの日まで戻って たくさんキスしたい あんなに近くにいたのに ずっと傍にいたのに 照れて言えなかった 言えばよかったな
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不自然に嗤う 組んだ足で結界を張る 「近寄らないで」 当然感じ取ってる 吐き出された紫煙 苛立ちがグラスにも映る 欠けた爪気になる 話が流れていく 眼鏡を外したタイミング 全部計算 答えは既に決まってる 一刻も早く帰りたい 最後だから嗤う 組んだ足はそのままで 「近寄らないで」
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好き 嫌い ゆうべの あなたは 嫌い いつも 揺れる また 好き 会いたい 雨が降る 恋しくて 泣きたくなる 苦い思い出 やっぱり 嫌い 水平が保てず また 傾く
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下にしか流れない 横に落ちたように錯覚したのは 私が横になっていたから 風に流れる時があっても やっぱり 下にしか流れない 下に 下に 流れて 溜まっていく 消える間もなく どんどん どんどん 溜まっていく 冷たいまま 下にしか流れない
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髪を梳いて 紅を差し 絹を羽織って 花になる 貴方好みの花になる 摘まれて 嗅がれて 見つめられ 口づけを そして 愛されて 散るのなら 貴方のためだけに 髪を梳いて 紅を差し 絹を羽織って 花になる 貴方に愛されるために 今宵咲く
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映画のようだった 遠くに見つけたあなたの姿 あなたの周りの色が抜けて あなただけに色があった 一瞬で蘇る日々 あなたの笑顔 流れていた音楽も まるで映画のようだった 私は動けないまま かける言葉もないまま 遠くに見つけたあなたの姿 見えなくなるまで ほんのちょっと 恋に揺れた
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熟成させて その時を待っている この毒は 貴方を殺すためだけにある 艶やかな唇にのせて 春の夢を見せながら 地獄へ誘う 貴方が云う 裏切りが愛の行為なら この殺意も、 究極の愛 大丈夫 淋しくないよ 私がずっと永遠に 貴方を抱いているから 私の中に堕ちていけ
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音も無く落ちて 沈んで 沈んで 底まで 沈んで その後の願いは ただ一つ 見上げる景色が澄んでいたらいいな それだけ