Voice of the heart

綴ってます

2020年2月のブログ記事

  • 風の日のブランコ

    あなたに夢中だった恋の季節は 今でも優しいままだけど 時々ちくっと胸を刺す 後悔よりも 感謝しているのに 素直に言えなかった思いが 今もどこかに引っ掛かっている 風が強いこんな日の ブランコが揺れるような そんな些細なことだけど

  • 碧い海のドロップ

    キラキラと光る魚の群れを ぼんやりと、 ぼんやりと眺めていた 蘇る遠い記憶は 碧く深い海の底 無邪気さと正反対にいた私 甘いキャンディさえ吐き出して 涙味のドロップには飽きていた 螺旋階段のような 「どうして」 「なんで」 静かな、とても静かな 真夜中とも早朝とも言えない時間の 遠く遠く響く貨物列... 続きをみる

  • 迷い子の呟き

    もう引き返せない所まで来てしまった 引き返しても きっと何も無い あの時、という思いを ずっと引きずったまま とぼとぼとここまで来てしまった 行く当てもなく 頼る人もいなく 雑踏の中で私は独り 夜でも優しいこの街は 同時にとても残酷で 笑い声という名の悲鳴さえ クラクションにかき消される 「誰か助... 続きをみる

  • ひねくれ者の明日

    素直になれなくて 嬉しいのに  笑えなくて 悲しいのに  泣けなくて 一緒にいたいのに  離れた なんにも変わってない なんにも変われない こうやって私は  生きてくんだろう 素直になれないまま 素直の意味さえ判らぬまま 繰り返し明日を迎える

  • いずれ

    雪ではなく 雨が降った 季節はまだ冬なのか 隣にいた君が居ない 木々は枯れているようだ もう二度と花は咲かないと思える この暗い世界では空気も重くて 絶望という言葉が似合う それでも花は咲く 隣にいた君が居なくても いずれ花が咲く

  • あの日の空

    私はまだ あの日の空を探してる いつまでも 駄目な私のままで 悲しかった季節 優しかった君 あの日があったから 私は強くなれたけど 懐かしくて 恋しくて 私はまだ あの空を探している 雲一つない 青かったあの空を

  • 愛のある世界で共に

    僕を見つけて君が言った やっと逢えた 君の言葉で僕は確信した やっと逢えた 疑うことにも 裏切られることにも 疲れ果てたから 一人で生きてはいけないから 互いを捜してた 僕を見つめて君が言った 一緒に生きよう 君の言葉で僕は救われた 一緒に生きよう 愛のある世界で共に

  • 凍った花びら

    花びらが凍っていた それでも咲いていた 本当の姿を隠し それでも凛と咲いていた 美しさとは なんだろう 自分らしさとは なんだろう 吹雪く景色の中で 凍った花に問いかけた

  • 甘い毒

    甘い匂いに吸い寄せられて 毒だとわかっていたのに 私は一気に呑みこんだ 死んでいいと思ってた 何もかもがどうでもよかった それなのに 苦しくなったら綺麗な空気を欲し 死にたくないと思った 何がいけなかったの 後悔は何の意味もなく 寂しいって罪なんだと思った

  • 紙切れの空

    街中を 風に飛ばされ舞う紙切れを見ていたら 何とも言えない涙が溢れてきた あの紙切れは捨てられたのかな それとも自由になったのかな やがて地面に辿り着いて それからがきっと 長い時間になるのだろう 見上げる空は綺麗なのかな

  • 私にできること

    その優しさで 誰かを助けられるのなら この優しさでも 誰かを救えるかもしれない それが結果的に 自分を救うことになるのなら 迷わず 私はこの手を伸ばしたい

  • どうしても。

    どうしても。と言うのなら どうしても。の理由をください その理由に納得したいから 他の誰もが見向きもしなくても 私が良ければそれでいいから どうしても。の理由をください

  • 昨日の哀しみが癒えないうちに 今日が来て 今日の哀しみを癒せないうちに また明日になる 残っている哀しみは ただの塊になって ズンと重い核になってしまう 私を創る元になる

  • 今だけ

    今だけでいいよ 先のことなど望んでないから 今だけでいいよ 優しい言葉も 嘘でいいよ 今だけを繋いで 届いた先でまた 優しい言葉をくれたなら 幸せだって思うから

  • 泣きたくなるのは

    泣きたくなるのはなんでだろう 幸せな生活があるのに いつも満たされないのは なんでだろう 哀しくなるのはなんでだろう いつも誰かと比べて 卑屈になってしまうのは なんでだろう 可哀想だと言われたら 反発しかしないのに 可哀想だと思ってるのは こんな私自身 ねぇ 泣きたくなるのは なんでなの

  • 愛していた

    もう遠い日 なのに鮮明な記憶 あの時の写真も 会話の一部も 私の想いも くっきりと憶えている あなたの記憶から消えても 全て無かったことになっても 私は愛していた

  • 雪氷

    優しかったあなたが 今は他の誰かに 優しくしてもらっていますように。と そう思えるまでになりました 道端に固まった雪氷が 溶けてアスファルトを染める 風が春のようで 陽射しが眩しくて暖かで だから あなたのことを思い出しました

  • その程度

    愛された記憶がないから 愛した記憶だけ手繰り寄せ それだけで何とか保っている 私なんてそんなもの その程度の女

  • ふり

    忘れたふりでいいよね 本当は微塵も忘れてないけど 気にしてないふりでいいよね 本当はいたたまれないほど気にしてるけど 過ぎていく日にちだけ数えてる どんどん離れていく それがただただ哀しい

  • あの人を想う朝

    夢に居たのは 知らない誰か 捜しても 捜しても あの人はいなかった 目覚めて悟る 私の中にまだ あの人が居たこと あの人の中にはもう 私が居ないこと 分かりきってたはずなのに 残酷な朝だった それでもまだ 私は あの人を想う

  • 青い魚が泳ぐ部屋

    狭い部屋 小さなベッド 冷たい窓 赤いドア 広いベランダ 雪が降る 青い水槽 泳ぐ魚も青く 私はここで生きていくと思ってた

  • 今もなお

    過ぎ去った月日を数えていた いつまでも いつまでも 今もなお 嫌いなところだって沢山あるのに 不思議だね 好きなところだけ想い出して 懐かしさより 恋しさで苦しくなる 忘れたいと思うほど 忘れられない心が泣く いつまでも いつまでも 今もなお

  • あくびの訳

    あくびと同時に涙が出るみたいに 何でもないことで 不安になってしまう 好きだから 笑われちゃうことでも 私はとても真剣で 不安になってしまう 好きなのに 人を愛することは こんなに簡単で こんなに複雑で だからこそ 愛おしい 今夜もまた 約束のない約束を 恋しさの中で待つ あくびをしながら

  • 此処

    いつまでも此処に居られないのに 離れ難い また独り 長い時間を潰す 孤独って慣れないものだな 此処は陽だまりだった 優しい風の吹く場所だった きっと同じ風なのに 身を寄せ合っていればそれだけで 此処は陽だまりだった もう君が居ない 誰も居ない また独り なのに離れ難い 此処で温もりを知ってしまった... 続きをみる

  • それでもきっと

    どうしてそんなこと言うの 私のためと言いながら あなた自身の保身のためだと分かるから 一気に冷めていく気持ち できれば聞きたくなかった 嫌われることより悲しい どうしてそんなこと言ったの 愛の言葉も 優しい眼差しも 全部嘘だと知っていても 私は信じた 終わりにするのなら ひどい言葉が欲しかった そ... 続きをみる

  • 日常

    諦めないことを諦めた 何も期待しない だから何も悲嘆しない 食って寝るだけの日常 君と過ごしたあの日々は非日常 淡淡と思い出して また日常を生きるだけ

  • 夢と後悔の繰り返し

    夢をみた 君がいた 夢だと分かっていても 嬉しかった 目覚めて 叶わない夢だと思い知る そして また後悔する 君を失くしてから 毎日この繰り返しだよ

  • 無意味

    全部本当だった 全部素直な気持ちだった 伝えていたのは 変わらぬ愛だった 信じてくれなくても 信じていたから それでよかったはずなのに 全部嘘だったと思われたら 自分の存在さえ無意味になっていく 残ったものは何もない きっとこれからも 何も残せない 生きていく意味さえ 無意味になっていく

  • さよならも言えなかった

    言おうとしたこと たくさんあったのに どれ一つも言えないまま 最後には涙で さよならも言えなかった そんなことを たくさん繰り返してきた人生 何一つ学べていないのかな 優しかった思い出が 余計僕を泣かすよ ただ君に会いたい