Voice of the heart

綴ってます

再愛


最愛だった人との再会は
何のドラマも感動もなく
すんなりと
いつものように


それでも震えた
僅かに震えた
それは誰にも分らぬくらいの


ありきたりの挨拶と
探り合う視線
本当に尋ねたいことは
今も昔も訊けないままで


沸々と再熱しそうな恋心を
冬の風が一瞬で沈めて
二人の間で空回りするだけ


あなたの瞳の奥
私の唇の端
そこから再び始まるのなら


まるで初めての恋のように
互いの冷たい指をからめて

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