それは自分の意図しないところで
貴方は泣いていた
私は遠くを見ていた
見えるはずのない風景
焼き付いて剥がせない
じりりと焦げ付いている
いつまでも木霊するのは
貴方ではない他の人の声
無気力なままの罪が重なる
責めないから責めないで
絶頂の内に終わらせて
それは自分の意図しないところで
貴方は泣いていた
私は遠くを見ていた
見えるはずのない風景
焼き付いて剥がせない
じりりと焦げ付いている
いつまでも木霊するのは
貴方ではない他の人の声
無気力なままの罪が重なる
責めないから責めないで
絶頂の内に終わらせて
過去という名の籠の中
君はいつまで眠っているの
光は部屋の奥まで射すようになったよ
君の嫌いな冬になる前に
僕の膝においでよ
僕がずっと抱きしめるから
君をずっと離さないから
早く僕の膝においでよ
一人の時間が増えたから
尚更よく分かるんだ
秋という季節の残酷さが
金木犀の香りも
鱗雲の澄んだ空も
赤く燃える夕刻も
なんて残酷なんだ
素直に泣いてみても
夜は冷たい
君が居ないだけで
身に染みて分かるんだ
秋という季節の残酷さが
その腕の中で
甘えて
泣いて
抱きしめられていたいよ
いつまでも
飽きることなく
髪を撫でて
名前を呼んで
私の名前を
泣き疲れて眠るまで
その腕の中で
抱きしめられていたいよ
刹那の君
一瞬の風の如く
この心
捉えて離さない
追いかけれども
届くことはない
全て知りつつ
覚悟していたのに
刹那の君
愛してしまった