Voice of the heart

綴ってます

至って普通


共感だけを求めてる


依存性は否めない


それは普通じゃないの?


寂しいだけよ?


初めての世界に放り出されて


全身で泣き叫んだ日は祝福された


独り耐える涙には誰も見向きもしない


ねぇ こっちを見てよ


わたしを見てよ


認めなくていいから


わたしを見てよ


さっきも言ったけど


共感だけを求めてる


依存性は否めない


至って普通じゃないの?


寂しいだけよ?

愛がいっぱい詰まってる


つまらないヤキモチ妬くなよって
あなた言うけどさ


めちゃくちゃつまっているから
妬いちゃうんだよ


そんなことも分からんの?


ヤキモチ妬くなよって言うんなら
妬かせない努力のひとつでもしなよ


そんなことも出来ないの?


愛がいっぱい詰まってる
私には
愛がいっぱい詰まってる


そのいっぱい詰まった愛を
ちゃんと受け取れないから
つまらないとか言えちゃうんだ


とても残念ね

子宮


思い出なんて頼りなくて
記憶なんて曖昧で
そんなくだらないものに
どうして私しがみついてるんだろう



何の娯楽にも心動かなくて
明日はもっと寂しくて
優しかった声とかを
ただただ子宮が求めてる



特別なわけじゃなくて
皆が結構そんな感じで
だけど口にした途端
いとも簡単に軽蔑される



ふわりふわりと堕ちていく
 ゆっくりゆっくり堕ちていく
  周りの景色を堪能しながら
   這い上がれない所まで堕ちていく



上下も前後もはっきりしないけど
多分上の方がほんのちょっぴり明るくて
それがとても綺麗と思えて
掬った涙も綺麗で泣けた



美化され続けていく思い出も
修正され続ける記憶も
私を引っ張り上げてはくれないのに
いつまで私しがみついてるんだろう



優しかった人の声を
ただただ子宮が憶えてる

横顔


月を探していた昨夜は
流れるままの涙の跡も
美しく反射していた



秋の始まりの匂い


錆びたバス停


茂ったまま枯れていく雑草


都会の片隅


既に夏は終わっていた



思い出せるのは横顔の君だけ



冷たい雨に広げた傘は
流れるままの涙の跡を
静かに隠してくれた