咲く花も
散る花も
花は華
優劣をつけることは
愚行の極み
己がその対象ならば
あらゆる抗議をするものを
何故に他へは容赦せぬ
咲く花も
散る花も
花は華
黙って咲いて
黙って散りゆく
美しいままで
咲く花も
散る花も
花は華
優劣をつけることは
愚行の極み
己がその対象ならば
あらゆる抗議をするものを
何故に他へは容赦せぬ
咲く花も
散る花も
花は華
黙って咲いて
黙って散りゆく
美しいままで
新しい季節にあるものは
古い想い出だけ
私の宝物はそれだけ
捨てようとしたけれど
捨てられない
忘れられないから
忘れない
新しい季節にあるものは
不釣り合いな
古い想い出だけ
私の宝物はそれだけ
もういいわと貴女は言った
いいことなんかひとつもないのに
言わせたのはこの僕だけど
返す言葉は出てこない
もういいのよと貴女は言った
まるで自分へ言い聞かせるように
更に僕に突きつけるように
悲しいとか切ないとか
そんな次元はとっくに超えてる
受け入れるとかの余裕もない
ただ静かに雨が降る
街中が花々の明るさ染まり
歓喜の声があちこちに沸き
私は悲しくなります
地面に張り付いた花弁が
諦めた夢の破片のようで
泣きそうになります
皆同じじゃない
喜ぶ人がいる側で
悲しむ人もいるのだと
花弁は教えてくれたようです
どうしたら届くのだろう
何を言ったら届くのだろう
何をしたら届くのだろう
君の心に
届けたいものがあっても
届けるすべを知らない
どうしたら届くのだろう
この想い
くすぶって
ふわりと浮いて
沈んでいくのを
ただ黙って見ているだけ
届けたい僕の気持ちがあっても
届けるすべをすらない
どうしたら君の心に届くのだろう