こんな夜だから思い出すんだ
楽しかった日のこと
悲しかった日のこと
嬉しかった日のこと
悔しかった日のこと
こんな夜だから思い出すんだ
愛しあった日のこと
別れを決めた日のこと
こんな夜だから思い知らされるんだ
一時も忘れていないこと
こんな夜だから思い出すんだ
楽しかった日のこと
悲しかった日のこと
嬉しかった日のこと
悔しかった日のこと
こんな夜だから思い出すんだ
愛しあった日のこと
別れを決めた日のこと
こんな夜だから思い知らされるんだ
一時も忘れていないこと
制御されて作られたイメージ
そこに私はいない
私はいない
後から後から湧き上がる噂
悪意にコントロールされた話
そこに私はいない
誰にも見せない本心
誰も知らない涙
誰も近づかないで
誰もいない透明な場所
透明な風が吹く
翻弄されて疲れた私が
ここにいる
私はここにいる
私の「好き」が変わる時
その時には
どんなことが起こるのだろう
そんな日なんて
永遠に来ないと思っていた
私の「好き」が変わる時
すでに
あなたの「好き」が変わっていた
涙の海に溺れて
流され
沈みながら
やっと辿り着いたその時に
私の「好き」は変わっていた
徐々に変化しながら
それでも底辺の「好き」はまだある
だから苦しい
だから辛い
いっそ「嫌い」になれたらいいのに
まだ残る底辺の「好き」に
苦しみながらも私はまだ
あなたを「好き」でいる
美しい羽根を身に纏い
薄青色の光の先へ
あなたは虹を探しに飛ぼうとしている
横顔が綺麗
それだけが私の物
思い出はそれだけ
最後の言葉は思いつかなかった
さよならは嫌だし
ありがとうも一言では足りない
永遠のような一瞬の時間の中
同じ空間にいられたこと
いつまでも忘れない
過去に溺れていた
冷たく痺れていた
いつしか快感
見えるものが闇だけでも
そこでしか生きていけなくなった
あなたはもういないのに
あなたを捜す
あなたを捜す
あなたを捜して
彷徨い続けて
泣き続けて
声が枯れて
それでも
いつしか快感
私は私に溺れて
冷たく痺れている