あなたに逢えた夢は
とても悲しい夢でした
夢の中で泣いて
夢から覚めても
まだ泣いていました
それでも
あなたに逢えるなら
どんなに悲しい夢でも
また逢いたい
あなたに逢えるなら
夢でもいいの
また逢いたい
あなたに逢えた夢は
とても悲しい夢でした
夢の中で泣いて
夢から覚めても
まだ泣いていました
それでも
あなたに逢えるなら
どんなに悲しい夢でも
また逢いたい
あなたに逢えるなら
夢でもいいの
また逢いたい
結局そう
やっぱりそう
最初だけはいいこと言って
人の隙を狙ってやがる
油断したら
心開いたら
あっという間に食い尽くす
NOと言えば牙を剥く
敵意と悪意で埋め尽くす
食うか食われるかの無法地帯
生きるのに必死なのは
お前だけじゃないんだぜ
優しさに飢えて
優しさに甘えて
優しさを利用して
優しさの欠片も持ち合わせていない
お前に言ってるんだ
ちゃんと聞けよ
義理とか人情とか
今更お前に説くつもりはないが
いいか
覚えておけ
お前が狙っているように
お前も狙われているんだぜ
利用しているつもりだろうが
利用されてるただの駒だろ
吹けば飛ぶよななんの重みもない
お前の人生なんかに
端から興味はないんだ
消え失せろ
お天道様に顔向けできないから
暗い闇しか歩けないんだろ
せいぜい夜道には気を付けな
いいか
覚えておけ
お前も狙われているんだぜ
思いがけず声をかけた
君の後ろ髪が泣いているように見えたから
振り返った君の驚いた丸い目が潤んで見えた
それでもすぐに君は微笑んで髪を耳にかけた
話なんて何もないよ
否
話したいことは山ほどあるけれど
どうしよう
何も出てこない
ただ必死に隠した恋心
悟られないように長い影に落とした
取り繕った言葉は記憶にない
憶えているのは
君の後ろ髪
丸い目
髪をかけた耳
それと
二人の長い影
手加減のない強い陽射しは
肌に痛くて
もう九月だというのに
あなたの様に優しくないわ
夕べの爪痕は感覚的余韻
なぞって確かめる
気持ちだけは妙に乾いて
忘れていた喉の渇きとリンクする
愛と云えるのか?
何度も確かめる
愛と云いたいのか?
YESとNOの狭間
優柔不断でだらしのない二人は
流れて溺れかけ
それでも呑気に
九月の太陽見上げてる
少し頑張ったら
少し疲れるから
少し泣いていい
その少しを繰り返し
積み上げていったらいい
もしも途中で崩れたら
放り投げて休めばいい
そしてまた気が向いたら
少し頑張ってみたらいい
少し頑張ったら
少し疲れるから
少し泣いていい