Voice of the heart

綴ってます

アイライン


見たことのない化粧


誰のためにしたの


誰に見せたかった色なの


気合の入ったアイライン


とても綺麗とは言えないけれど


何故だかそこばかり見てしまう


素顔の方が綺麗だよ


そう言ったところで


君には届かないだろ


瞬きする度


気合の入ったアイライン


何故だか苛立つ僕がいる

狂気で狂喜


まともに見つめ合うこともできない


だから狂気


狂気が必要


なんでもいいから私を酔わせて


甘い言葉


仄暗い雰囲気


優しい香り


ありとあらゆる物から


狂気を生み出して


今この瞬間だけでいい


二人見つめ合うこの瞬間だけ


それが狂喜


繋がる狂喜


夢に揺られて夢を見る

あなたにナイフ


あなたにとっての優しい誰かが
わたしにも優しいとは限らない


優しい人は誰にでも優しいなんて
世間知らずもいいところ


わたしがあなたの優しい人でも
他の誰かには冷酷な人になる


優しいわたしも
冷酷なわたしも
無口なわたしも
陽気なわたしも
全部ホンモノ


夕べのわたしも
今夜の誰かも
あなたは愛しているのなら


あなたのその胸に突き刺すナイフは
わたしが握っていたいのよ


最後にあなたが見つめる人は
絶対わたしじゃなきゃ嫌だから


あなたにとっての優しい誰かが
私にとっては最悪な憎い人


いつかあなたに突き刺すナイフを
こっそりと忍ばせてわたしは眠る