Voice of the heart

綴ってます

ざらつく小数点以下


求めているものが違うのよ


あなたと私では


そう割り切ってはみたけれど


割り切れない余りは


どうしたらいいのかしらね


いつも余るわ


目に余るわ


心にも余るわ


僅かな小数点以下が


いつもざらつくのよ


それが不愉快で不快な思いに変わるのに


そう時間は要らない

僕の存在も


大事なことを忘れていたよ


思い出してその瞬間


そんなに大事じゃないことに気が付いた


気が付いてしまった


今まで何だったの?


大事大事と思っていたのに


一体何だったの?


そしてもうひとつ


気が付いてしまった


僕の存在もきっと


そんなに大事ではないんだろうな

rotten


「たすけて」は聞こえていたよ


君の言葉にしない「たすけて」は


ちゃんと聞こえていたんだ


受け止めるだけの度量が


僕にはなかった


それだけのことだ


聞こえないふりをしたんだ


気付かないふりをしていたんだ


何もできなかったんじゃない


しなかった


最低な人間だと自負してる


だから


もっと責めてよ


その瞳で


もっと僕を睨んで


憎むなら君の弱い心じゃなく


腐った僕の心を


憎み続けて


いつか僕が「たすけて」と叫んでも


僕を見て笑っていてよ


その笑顔が見たいんだ

社交辞令


全部見透かされている


それが分かる


だから怖い


いつだって見下されている


悔しいけどそう


だから嫌い


本音を言えば笑われる


結局そう


だから黙る




心殺しながら


社交辞令だけ覚えていく


それで満足?


引きつった愛想笑い


不気味なだけなのに


ねぇ満足なんでしょ?




あたしはあんたが嫌い


死ぬほど嫌い


だから黙る


だけど


社交辞令さえ言えていれば


なんとかなるこの世の中


ちょろいもんだよ