Voice of the heart

綴ってます

凡人


もっと気楽に読めないのかな
自分の気持ち投影過ぎだよ
そこにあるのは似て非なるもの
誹謗中傷罵詈雑言
これでもかって荒ぶる文字は
書いてる本人にさえ制御できない


可哀想ですね
 そうですね



嫌なら読むなは書く側だけのエゴで
読む側のエゴはどこにあるの?
バズりさえすればいい
なんて傲慢で憐れな思考
その他大勢の匿名に守られて
いつでも自分だけは対象外


可哀想ですね
 そうですね



そういう僕もその他大勢
何の為にもならないことを
夜な夜な垂れ流して過ごしてる
自己満足以外の何物でもなくて
バズりもしなけりゃ評価もされない
護身用のナイフだけは忍ばせて


可哀想ですね
 そうですね

雷光


辛辣な本音
夜になったら別の顔
お前の本音
あたしの本音
誰かの嘘
掻き消された叫び
雷鳴は遠く


もっと欲しがれよ


無責任な箇条書き
世論を反映しすぎの
綺麗なだけの理念
馬鹿々々しい時間潰しの
名ばかりのセッション
雲行き怪しく


もっと欲しがれよ


熱に魘された狂気の街も
所詮は氷山の一角
文脈の深読み
お粗末な展開
難解にしてるのは誰だ
勝手な妄想抱いて


もっと欲しがれよ


辛辣な本音
痛みよりも寧ろ快感
お前の本音
あたしの本音
誰かの嘘
掻き消された叫び
掴んだ雷光


鳴いて鳴いて鳴いて


雷鳴の中で


抱き合って


絡み合って


解け合って


そのまま堕ちていけ


もっと欲しがって


何も見ないで


何も信じないで


感覚だけ


もっと研ぎ澄ませ

海に夢を混ぜて


淡い色の夢をみた


夢の内容なんかどうでもいいの


あなたが私を抱きしめて


名前を呼んだ


私の名前を


それだけちゃんと憶えているから


夢の内容なんかどうでもいいの


現実社会の辛い海


充分泳ぎ疲れているから


あなたが私を抱きしめて


名前を呼んだ


私の名前を


それだけ身勝手に変換して


この海に放り込んだら


ほら


なんとか生きていけそうよ

豪雨の中の主人公達


豪雨の中



雨宿りする僕


傘も差さずずぶ濡れの彼女


無意味な傘を握りしめ震える彼



途方に暮れ止まない雨を呪う僕


何があっても目的地に向かう彼女


手段はあっても気弱なままの彼




誰が正解とかは一切なくて


誰もが皆主人公


誰かが誰かを嗤っても


誰もが誰かを責められない


誰もが皆主人公




だけどね


僕は羨ましかったよ


勇敢な彼女も


繊細な彼も


傍観者の僕は


彼らがとても羨ましかった




ひとしきりの豪雨の後


彼女も彼も僕と同じように


一瞬の虹を見ていたらいいな


そう願った

非情で残酷な熱帯夜の現実


失ったものを
何かで埋められるわけもなく


失ったものの
代わりさえあるはずはない


それでも探している


無意識に情けなく


 


当然そんな僕に
何の魅力もあるわけはなく


君が離れていった理由を
否応なく見つけてしまった


認めたくはないが


無意識に情けなく




抗いようがない現実は
いつだって非情で残酷


この熱帯夜に容赦なく


夢さえ熱に溶かされていく