たくさんの楽しかった会話が
無残にも消えていく
たくさんの楽しかった写真が
跡形もなく消えていく
一瞬で
積み上げていった日々を
大切に思っていたのは私だけで
あなたの中では
思い出にもなっていなかった事実
その事実だけ突き刺さって
心に突き刺さって
何もかも消えていったのに
痛みだけは抜けない
たくさんの楽しかった会話が
無残にも消えていく
たくさんの楽しかった写真が
跡形もなく消えていく
一瞬で
積み上げていった日々を
大切に思っていたのは私だけで
あなたの中では
思い出にもなっていなかった事実
その事実だけ突き刺さって
心に突き刺さって
何もかも消えていったのに
痛みだけは抜けない
君の事何度も
数えて唄うよ
ひとつ揺れて
ふたつ零れた
みっつ求めて
よっつ失った
いつつ迷って
むっつ困った
ななつ泣いて
ここのつ疲れて
とうとう消えた
君の事何度も
数えて唄うよ
知らなかったことを
ひとつ覚えるたびに
歓びはしゃぐ幼子のように
いつまでも無邪気でいられたら
いつかの記憶は甘いまま
いつまでも心の奥にある
だけど世間では冷たい雨
どうやって歩いてったらいいんだろう
段々平気になっていく
それが強くなることだと思い込む
本当はひとつも強くなってない
それでも泣かなくなったのは
ただ単に感受性を失っただけ
泣いている自分が嫌だったけど
泣いている自分も愛せたのなら
そのほうがいい
人は見た目じゃないって言いながら
見た目で好みを選別してる
馬鹿げたことだと鼻で嗤いながら
相手の好みに染まろうとしてる
救いのない世の中だって呆れながら
この世の端っこしがみついてる
見付けてほしくってさ
救ってもらいたくてさ
憐れで愚かで可愛らしいよ
そうさ、君だって
この僕だって
もれなく対象者
選んでもらいたくて喉鳴らしてる