Voice of the heart

綴ってます

心を衝く藍


私は知らなかった


青よりも深い藍があることを


私は泣いた


その藍に染められて


どんな慰めよりも力強く


誰かの言葉よりも確かな色が


私を抱く




私は知らなかった


心を衝く深い藍があることを


私は泣いた


その藍に染められて


どんな優しさよりも正しく


揺るがずに真っ直ぐに


私を抱く

優しい時間


随分前の事なのに
つい最近の事のような
不思議な感覚に陥る時があるね


忘れずにいてくれたのね
時々思い出してくれてるのね


それが嬉しいの


いろいろあったわね
それはきっとお互い様ね


嵐の渦中では気付かないけど
過ぎ去れば必ず青空がある


今がこうして穏やかならば
それでいいじゃない


心からそう思えるから
心からそう言えるわ


あの頃には想像できなかった
優しい時間の中に
今それぞれに居られること


それが嬉しいの

現状


突然の豪雨


ずぶ濡れのまま足早に歩く


傘を持つすれ違う人の目が痛い


見下されているかのような冷たい目


本当は同情されてるのかもしれないけれど


どちらにせよ現状は変わらない


ずぶ濡れのまま足早に歩く


雨宿りする場所もない


傘を差し出してくれる人もいない


これが現状