私は知らなかった
青よりも深い藍があることを
私は泣いた
その藍に染められて
どんな慰めよりも力強く
誰かの言葉よりも確かな色が
私を抱く
私は知らなかった
心を衝く深い藍があることを
私は泣いた
その藍に染められて
どんな優しさよりも正しく
揺るがずに真っ直ぐに
私を抱く
私は知らなかった
青よりも深い藍があることを
私は泣いた
その藍に染められて
どんな慰めよりも力強く
誰かの言葉よりも確かな色が
私を抱く
私は知らなかった
心を衝く深い藍があることを
私は泣いた
その藍に染められて
どんな優しさよりも正しく
揺るがずに真っ直ぐに
私を抱く
目に染みるような青が
どこまでも遠く続いていて
ただそれだけで妙に納得した
抱えていた不安をその青に
放り出すことが出来たなら
もっといいのに
随分前の事なのに
つい最近の事のような
不思議な感覚に陥る時があるね
忘れずにいてくれたのね
時々思い出してくれてるのね
それが嬉しいの
いろいろあったわね
それはきっとお互い様ね
嵐の渦中では気付かないけど
過ぎ去れば必ず青空がある
今がこうして穏やかならば
それでいいじゃない
心からそう思えるから
心からそう言えるわ
あの頃には想像できなかった
優しい時間の中に
今それぞれに居られること
それが嬉しいの
赤い実が綺麗ね
風に揺れてる
赤い実が綺麗
そして思い出す
あの秋の日
あの空の色
あの街の匂い
そこにもあった
赤い実があった
隣にはあなたがいた
今はただ
赤い実だけ
風に揺れてる
でもやっぱり
赤い実が綺麗
突然の豪雨
ずぶ濡れのまま足早に歩く
傘を持つすれ違う人の目が痛い
見下されているかのような冷たい目
本当は同情されてるのかもしれないけれど
どちらにせよ現状は変わらない
ずぶ濡れのまま足早に歩く
雨宿りする場所もない
傘を差し出してくれる人もいない
これが現状