声を潜めて
囁き合う恋人達は
夜になるのを
静かに待っている
だから待って
そのまま待って
手を繋ぐだけ
見つめ合うだけ
温もりは確かだから
それだけ信じて
明日の予定は
明日になればまた変わる
そんな風に二人の恋は
確かで不確か
不安定で魅力的
今だけの永遠を
限りなく最大限に
それだけ信じて
夜になるのを
静かに待っている
声を潜めて
囁き合う恋人達は
夜になるのを
静かに待っている
だから待って
そのまま待って
手を繋ぐだけ
見つめ合うだけ
温もりは確かだから
それだけ信じて
明日の予定は
明日になればまた変わる
そんな風に二人の恋は
確かで不確か
不安定で魅力的
今だけの永遠を
限りなく最大限に
それだけ信じて
夜になるのを
静かに待っている
急に。
それはやってきた。
私は戸惑った。
そして、ただ泣いた。
泣く他に何も出来なかった。
悲しみに慣れすぎて
悲しみに気付かずにいた
気付いてからの悲しみは
他に比べようもないくらい
他に例えようもないくらい
深く深く沈むだけの悲しみ
朝が来ても明るくなっても
暗く暗く孤独な悲しみ
四角い街に
そびえ立つ四角いビル
この街から見えた空は
小さいけれど丸かった
だから
ほんのちょっと安心したよ
君にも見せたいと思う空が
ちゃんとあったから
この街でも生きていけると
なんとなく思ったよ
水分を多く含んだ空気は
重く
風が強く吹けば
私の自由を封じ込めようとする
髪が
汗ばんだ肌に吸い付く
裾が
音を立てて靡く
すれ違うライトは
ただ不快に眩しい
自由なんかいらない
好きなだけ泣かせてほしい
この夜の中で