Voice of the heart

綴ってます

砂と夢と手


砂を集めるみたいに
夢の欠片を集めたら
それは砂みたいに
軽く掬えて
軽く飛んでった


掃っても掃っても
残る砂が
鬱陶しくて
余計なことしてしまったと
溜息が出る


憧れた海は
ただ遠くから見ているからこそ綺麗なわけで
近寄ればたちまち砂がまとわりつく


憧れのまま
綺麗なままでよかった


でもなぜか
砂で汚れた手が愛おしい

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