生きてく理由
夢の後の夢は
ひどく残酷で
しばらくは動けなくなるくらい
混乱してしまう
部屋の時計
お気に入りのカーテン
安い観葉植物
飲みかけのペットボトル
ゆっくり見渡して
現実を確認
もしかしたら?なんて
馬鹿げた思想
いつまでも捨て切れないでいる
そしてまた同じことを思う
「憐れな自分」
これがドラマや映画なら
割と絵になる光景なのに
誰も笑っちゃくれないし
共感も呼べない
いろんな事をあきらめて
立ち上がるけれど
どこに向かえばいいの?
とりあえず開ける冷蔵庫
そんなところに「続き」はないのに
自分で買っておいた数本の飲み物に
また迷う
そして他の物が欲しくなる
「愚かな自分」
だけどね
そろそろ可哀想だから
抱きしめてあげることにした
憐れでも愚かでも
お前は可愛いよ
それが理由でいいじゃない