Voice of the heart

綴ってます

さよならバイバイ


君が急に歌いだすとか
それはよくあることで


君が急に話し始めた言葉が
意外なほど綺麗で
僕はポカンとしたんだ


君の不機嫌そうな瞳は
相変わらずだけど
なんだか嬉しい気がしてさ


今夜は何を食べようかなんて
呑気に思っていたよ


最後の言葉が
さよならバイバイ


あんまり意味が分からなかった


だけど
さよならバイバイ


君の不機嫌そうな瞳は
相変わらずだけど
真剣なのだと読み取れた


僕は返事も思いつかないまま
呆気に納得するしかなかった


さよならバイバイ


僕だけがちゃんと言えなかった


君は急に歌いだすように
意外なほど綺麗な言葉で
ポカンとする僕を置いて


さよならバイバイ


最後の言葉にしたんだ


いつまでも僕の耳の奥
君の声で繰り返す


さよならバイバイ


 さよならバイバイ

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