Voice of the heart

綴ってます

月の卵


冷たく澄んだ空気に浮かぶ月が
僕らを見下ろしていて
その月と目が合った
 吐く息の白い靄越しに



冬だねって君に言った



交差点にある葉を落とした街路樹の
枝の隙間に浮かんだ月は
鳥の巣にある卵みたい
 君はそんな事には気付かないだろう



君のサラサラな髪が舞う



僕はずっと恋している
 隣を歩く君には秘密の

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