リボン
制服のリボンが邪魔で
むしり取りたくて
だけども
リボンがなければ
何の価値もない気がしてる
空が青くなればなるほど
海が眩しくなればなるほど
この制服の無意味さを知るのに
結局はリボンに頼ってる
帰り道の華やかさに比例して
夜が寂しくなる不思議
誰かに頼りたくなるほど
心の重さに比例して
指先は軽やかになる
夏が始まるタイミングで
髪を短く切ったから
もうポニーテールは結べない
だからもうリボンは制服だけで
だけど邪魔で
むしり取りたくて
だけども私なんか
リボンがなければ
何の価値もない気がしてる
夏が始まるタイミング
結局はリボンに頼ってる