みかん
みかんの白い筋を取りながら
ぼんやりぼんやり考えていた
確かあれは晴れの日の
遠くのお山がよく見えた日
一番近くて
一番遠い
思い出の日
口に入れたみかんの房は
ひんやりして
甘酸っぱくて
美味しいのに泣けてきた
親指の爪の間に残った白い筋が
なかなか綺麗に取れなくて
それは
まるで
今の自分を表しているようだと
妙に納得しながら
また
ぼんやりぼんやり考えていた
みかんの白い筋を取りながら
ぼんやりぼんやり考えていた
確かあれは晴れの日の
遠くのお山がよく見えた日
一番近くて
一番遠い
思い出の日
口に入れたみかんの房は
ひんやりして
甘酸っぱくて
美味しいのに泣けてきた
親指の爪の間に残った白い筋が
なかなか綺麗に取れなくて
それは
まるで
今の自分を表しているようだと
妙に納得しながら
また
ぼんやりぼんやり考えていた