紐の無いスニーカー
いつからか、
僕は僕に嘘をつきながら生きてきた
それでも時々正直で
助けて。って息をする
苦しくて
生きるのは
苦しくて
無様な姿は認めてもらえず
何度結んでも解けるスニーカーの紐
泣きそうになって捨てたんだ
そしたら
それがカッコいいって言われれ
だろ?って鼻で笑った
そんなもんなんだよ
そんなもんさ
どうでもいいんだよ
僕のことなんて
誰も気にも留めないさ
本当はさ、
綺麗に結んでおきたかった
ゴミ箱行きのスニーカーの紐
どうして僕は不器用なんだろ
なのに
嘘つくことだけ上手になるよ
それでも時々正直で
助けて。って息をする