ラビリンス
絡み合った蔦の先が
やけに妖艶に映る
背徳を持たない自然の営みは
季節に逆らうこともせず
咲いても枯れても
泣きはしない
そこにある憧れは
自身の罪と罰を浮き上がらせ
後悔と懺悔に苦しい夜から
ただ逃げたくて
闇雲に逃げた先に
入り込んだラビリンス
白い壁
痛々しいネオン
香水とシャボンの香り
息を潜めた人々の気配
深い闇の中でも隠しきれない
探しているのは
求めているものは
ずっと変わらないはずなのに
容易く手に入れたモノは
愛とは似つかわしくない罪と罰
後悔と懺悔に苦しい夜から
ただ逃げたくて
闇雲に逃げた先に
入り込んだラビリンス
気付けば一人
剥き出しの心は傷だらけで
何もかもが手遅れで
白い壁に
絡み合った蔦の先が
やけに妖艶に映る
痛々しいネオン
香水とシャボンの香り
息を潜めた人々の気配
深い闇の中でも隠しきれない
ここは愛とは似つかわしくない
出口の見えないラビリンス