成れの果て
明確な思いなど
最初から持ち合わせていない
それでもそれなりに
夢とか愛とかあったけど
傷つく度にひとつ
又ひとつと
ぽろぽろと零れ落ち
元には戻らないまま
すかすかになっていった
つやつやで丸かったものが
あれだけ傷ついて
傷つけることも怖かったのに
棘々で傷つけるものになってしまった
自己防衛
そう言えば聞こえはいいけど
そうじゃない
そうじゃないんだよ
誰のせい?
誰がこうまでした?
いつだってその矛先は他者へ向かい
己を顧みず
他力本願の成れの果てが今だろ
わかってる
わかってんだよ
そんなのは
それを認めたくないから
否認し続けた結果が今だろ
愛とか夢とかあったのに
愛とか夢とか何処へいったんだ
傷つく度にひとつ
又ひとつと
ぽろぽろと零れ落ち
元には戻らないまま
すかすかになっていった